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熱中症と「母乳のチカラ」

暑いときには、あせを出して体温を下げます。汗を出すには水がいります。水分補給が熱中症の予防に大切なわけです。
水分が不足し、汗を出せずに体温が40℃を越すとと、熱中症は重症熱中症の段階となり、水分補給だけでは回復が難しい状態になります。

新年会で温泉に行き、飲酒後サウナに入って熱中症で倒れて入院し、血漿交換療法でも助からなかったという笑えない話もありますが、重症熱中症で命を落すのは、どこの国でも高齢者が圧倒的に多くなっています。地球温暖化とヒートアイランド現象に原発事故による節電が重なりました。 今年も一層の警戒が必要です。

消化管には約1000種類の細菌が、総計1億の10万倍から100万倍もの数で生きています。これを腸内細菌といいます。腸内細菌の中には、乳酸菌、ビフィズス菌などの善玉菌の他に体に有害な細菌の悪玉菌、どっちつかずの日和見菌がいます。大腸菌O-111,O-157などが報道で有名になりましたが、これらは病原性大腸菌と言われ、典型的な悪玉菌です。普通はヒトにはいません。しかし、日和見菌に属する大腸菌は、大便1g当たり1億個強の数でいます。すべての大腸菌はエンドトキシン、別名LPSという細菌毒素を作る細菌で、この細菌毒素が重症熱中症において大変な悪さをする原因であることが判っております。

消化管壁には有害物が体に入らないようにバリヤー(堤防)があり、細菌毒素の侵入から体を守っていますが、体温が40℃を越すと、この堤防が壊れ、細菌毒素が体内に入ります。これが熱中症の重症化する原因の一つです。特に高齢者では大腸菌やウエルシュ菌などの悪玉菌が多く持っていますので一層細菌毒素が体に入りやすくなっています。

重症熱中症にならないためには日ごろから腸内細菌の中の悪玉菌を減らし善玉菌を増やす事が大切です。「母乳のチカラ」にはミルク抗体が沢山含まれ、図に示しましたように、腸内で大腸菌・ウエルシュ菌などの悪玉菌を減らして、乳酸菌などの善玉菌を増やす作用があります。大腸菌が減るとエンドトキシンが減り、バリヤーを壊すウエルシュ菌が減るとエンドトキシンは体に入りません。母乳のチカラの悪玉菌を減らし、善玉菌が増やす効果は便臭が少なくなることから確認ができます。また便通もよくなります。

菌数の増減

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