花粉症になる人とならない人

花粉症になる人とならない人は何が違う?

花粉症の人と花粉症でない人

世の中には、花粉症を発症している人と、発症していない人がいます。 同じ環境にいても、発症する人と、しない人、いったい何が違うのでしょうか。

花粉症を、「発症している人」と「発症していない人」の違い
「発症している人」・・・
アレルギー素因を持ち、抗体生成量がその人の許容量を超えてしまった人
(「感作が成立している人」)
「発症していない人」・・・下の2つのいずれか
①アレルギー素因を持たない人
(花粉症の場合、「花粉に対して抗体をほとんど作らない人」)
②アレルギー素因を持っているが、抗体生成量が許容量を超えていない人
※②の場合、花粉の曝露量が増えて、許容量を超えると発症します。

花粉症を発症するかどうかは、「アレルギー素因」「花粉に対する抗体生成量」「その人自身の許容量」が重要となってきます。

<1>アレルギー素因について

アレルギー素因」は、花粉症では、花粉に対して抗体を産生しやすいかです。 これには、遺伝も大きく関わってきます。
ある大学の学生を対象に調査を行った結果では、 「自分が花粉症のケースでは、家族内に花粉症の人がいる割合が、75%」 「自分が花粉症じゃないケースでは、家族内に花粉症の人がいる割合が、50%」であったとして、「本人の花粉症有無と家族の花粉症発症者有無との間に有意な関連が認められた(P<0.01)」という調査結果が報告されています。

(引用元:https://uuair.lib.utsunomiya-u.ac.jp/dspace/bitstream/10241/6991/1/59-1-012.pdf)

また4,371名のこども(0~16歳)に対してロート製薬さんが行った調査では、 下表の調査結果が出ており、 「両親ともに花粉症の場合」は、子供が花粉症である確率が、 「両親ともに花粉症ではない場合」と比較して、約3.7倍と高く遺伝が大きく関係していることがわかります。

その子供が花粉症である確率
両親ともに花粉症の場合 43.2%
両親がともに花粉症でない場合 11.6%
父親のみ花粉症の場合 23.4%
母親のみ花粉症の場合 32.8%

(データ引用:ロート製薬 こどもの花粉症に関するアンケート より)

<2>抗体生成量と許容量について

まず、抗体生成量ですが、抗体は、花粉に曝露したときに体内で作られますので、「b曝露する花粉量」が重要となります。
花粉の飛散量は、昔と比べて、増加傾向にあります。
平成初期頃から、花粉の少ないスギへの品種改良なども進んでいますが、 杉が、花粉を飛ばすのは樹齢30年~60年頃なので、 今花粉を飛ばしている杉は30年以上前に植えられた杉ということで、 品種改良杉の効果が発揮されるのはまだ先になりそうです。

そのため、花粉の曝露量を増やさないための対策が大切になってきます。

次に抗体を作る量や、許容量については、個人差が大きく、体質が関係しています。 この体質には、生活習慣が大きく関与していることが様々な報告によりわかっています。
つまり、花粉症を発症するか否かは遺伝・花粉曝露量・生活習慣に大きく関係しているといえます。

花粉症の要因

むずむずの季節にアレルクイック

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